ギニアビサウ(GB)における食糧増産の取組み その1
報告日:2012.04.16 団体名:サパ=西アフリカの人達を支援する会
活動報告
1.里山造成 2.有機農業の普及 3.マラリア予防
これらの地域は、慢性的な食糧不足のため住民達の生活が安定していません。中でも主食の米の収穫が栽培土壌の劣化と農業用水不足のため自給できず輸入に依存し、食糧価格の高騰を招き家計を圧迫しています。上記三本柱の活動は食糧増産に寄与しています。1.の里山造成は雨水を貯水することで農業用水の不足を軽減します。2.の有機農業の普及は化学肥料が買えない貧困農民にコストの掛からない有機肥料の自家生産で収穫増をもたらします。3.のマラリア予防はマラリアの罹患で農業作業に支障を来たすのを防ぎます。
サパが活動中のGBでは国土面積の45%が耕作可能地ですが、灌漑施設を必要とする米栽培地は少なく、目を引くのは輸出品目第一位のカシューナッツの栽培が行われているカシュー果樹園で国土の5%を占めています。
サパはカシュー以外の輸出農産物開発の可能性を探るため2008年より、現地NPOと活動提携を結び、日本産を含む野菜種の試験栽培を行ってきました。ここでは日本産落花生の栽培試験の状況をご紹介します。
2010年6月、比較的サイズが大きい品種の落花生2種の試験からスタートをしました。落花生栽培については、GBの人々は現地産品種をこれまでにも栽培していましたので豊富な経験があると思われますが、播種や施肥方法及び“子房枝”の成長を促すため開花前には必ず“土寄せ”をする事などを詳しく説明しました。(写真上)
秋の収穫では現地産に比べ約5倍(単位面積当り)と多く、味、品質ともに良好との評価でした。
(写真中)奥にある落花生は2回目の収穫から採取した落花生。手前は2011年に新たな品種を播種し収穫されたものです。
(写真下)一円玉の上にあるのが、2010年に播種した品種の落花生、その上の小さな落花生は現地産。5円玉の上にあるのが、2011年に播種した品種から収穫された落花生。現地産のものに比べると3倍近くのサイズであり味も非常に良いとのことでした。
落花生の他、日本産のカボチャ、キューリ、オクラなどを栽培していますが、中でもカボチャは現地産に比べ栽培の定着に期待が持てます。次回に紹介します。



